◆日本史大戦略◆ 西関東・北東北の史跡を踏査し歴史を考察!

鹽竈神社博物館

最終更新日:2016年5月21日

 

鹽竈神社博物館概要

 

ふりがな しおがまじんじゃはくぶつかん
住所 宮城県塩竈市一森山

公式サイト http://www.shiogamajinja.jp/museum/

 

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第1回 探訪記録

 

探訪年月日 2016年5月13日(木)
天候 晴れ
探訪ルート 【5月12日】 亘理郡家<三十三間堂官衙遺跡> → 雷神山古墳および小塚古墳(植松城) → 山居古墳 → 観音塚古墳 → 宮山古墳 → 薬師堂古墳 → 諏訪神社 → 陸奥国府および郡山廃寺<郡山遺跡> → 北目城 → 遠見塚古墳 → 若林城 → 保春院 → 法領塚古墳 → 陸奥国分尼寺 → 陸奥国分寺
【5月13日】 鹽竈神社博物館 → 志波彦神社 → 鹽竈神社 → 荒脛巾神社 → 陸奥総社宮 → 多賀城外郭北東隅・外郭東門跡・大畑地区 → 多賀城六月坂地区および多賀神社 → 多賀城神社 → 貴船神社 → 伏石 → 奏社宮道道標 → 多賀城政庁 → 多賀城作貫地区 → 多賀城碑 → 館前遺跡 → 今野家住宅 → 高崎多賀神社 → 多賀城廃寺 → 東北歴史博物館
同道者 なし

 

普段との落差が激しすぎるので喜びも限りない

 

 完全朝型人間と化している私は、昨日の夜も22時には就寝してしまい、今日も普通に5時に起きました。

 

 実は今回の旅で歴史以外で楽しみにしていることがいくつかあるのですが、その中の一つが「海鮮丼」です。

 

 最初、塩竈に行くのであれば、やはり美味しい魚が食べたいなあと思いました。

 

 そのためWebで調べたところ、東塩釜にある仲卸市場の中の食堂で美味しい海鮮丼が食べられることを知ったのです。

 

 よし、それなら宿泊場所は本塩釜ではなく、ましてや仙台でもなく、東塩釜にしよう!

 

 ということで東塩釜に泊まったわけです。

 

 起床後、テレヴィを見たりしながら少しダラダラしてお腹を空かせ、6時半に仲卸市場へ向かいます。

 

 外へ出ると今日も天候は晴れ。

 

 清々しい朝です。

 

 宿から5分くらい歩くと、仲卸市場がありました。

 

塩釜水産物仲卸市場

写真1 塩釜水産物仲卸市場

 

 入り際、テレヴィ局の撮影クルーとすれ違いました。

 

 この中にはいくつか食事処があるのですが、私はもう行く店は決めているのでまっすぐそこへ向かうとします。

 

 市場に入って右に行った奥の右手にある「塩竈市場食堂 只野」です。

 

 店に入るととても感じのいい若い大将が迎えてくれました。

 

 お目当ては、朝しか食べられない「朝丼」。

 

 ご飯は大盛にしてもらいました。

 

 注文して素早く出てきたのがこの海鮮丼。 

 

只野の朝丼

写真2 只野の朝丼

 

 おー・・・

 

 これだけたくさん刺身が乗っかって、1000円です。

 

 しかもご飯の大盛分もサービス。

 

 まずは味噌汁。

 

 うまい・・・

 

 普段あまり味噌汁を飲まないので尚更なのかもしれません。

 

 温かい汁が起きがけの身体に沁み渡ります。

 

 刺身は切り身一つひとつが大きく、また温度も絶妙、普段早食いの私も味わいながらゆっくり食べます。

 

 私は刺身が大好物なのですが、何しろ普段は近所のスーパーで298円で売っている刺身を使って「海鮮丼」を作って夕飯にしたりしているので、こうやって素晴らしい海鮮丼を食べると、普段との落差があまりにも大きいため、感動もひとしおなのです。

 

 こういう感動はおそらく、普段からそれなりの価格のものを食べ慣れている人にはなかなか味わえないものかもしれませんね。

 

 貧乏には貧乏なりのこういった喜びがあるわけです。

 

 さて、食べ終わった後は市場の中を少し歩いてみますが、もちろん生物はお土産にできませんね。

 

 旨そうなマグロの切り落としが500円と書かれて置いてありますが、量がハンパない。

 

 これを食べながらビール飲みたい・・・、いや、今日の目的は「歴史」なのだ!

 

 心に折り合いを付けて一旦宿へ戻ります。

 

 今回お世話になった、「ホテル新浜」。

 

写真3 ホテル新浜

 

 素泊まりで4950円、家庭的な感じの普通の田舎の宿といった趣で、私はこういう感じの宿が好きなのでまたこちらに来るときは利用させていただこうと思います。

 

 コーヒーを飲みながら準備を整え、さあ今日も一日歴史歩きをしましょう。

 

地味だが意外と興味深い展示が盛り沢山な博物館

 

 8時に出発。

 

 港へ向かう通りは道幅が広いですね。

 

港へ向かう通り

写真4 港へ向かう通り

 

 本日の最初の目的地は鹽竈神社の境内にある鹽竈神社博物館です。

 

 もちろん、東塩釜駅から電車に乗ることはしません。

 

 コンビニに寄って食糧を買い、歩いて目的地へ向かいます。

 

 道が二股に分かれました。

 

二股

写真5 二股

 

 なるべく海沿いを歩きたいので、高架下の道へ向かいます。

 

 でも海は全然見えません。

 

 遠くの海岸段丘の上に神社らしきものが見えますね。

 

稲荷神社

写真6 稲荷神社

 

 地図を見ると、どうやら稲荷神社のようです。

 

 お、ようやく海が見えました。

 

海!

写真7 海!

 

 しかし、海と言っても河口のような箇所なので微妙でしょうか。

 

 案内図がありますよ。

 

市街地案内図

写真8 市街地案内図

 

 案内図付近の交差点。

 

案内図付近の交差点

写真9 案内図付近の交差点

 

 JRの本塩釜駅が近づいてきました。

 

本塩釜駅前

写真10 本塩釜駅前

 

 本塩釜駅!

 

本塩釜駅

写真11 本塩釜駅

 

 宿を出てからここまで35分くらいです。

 

 何やら道路の両脇に大きな標柱が建っていますね。

 

鹽竈神社標柱

写真12 鹽竈神社標柱

 

 鹽竈神社の標柱です。

 

鹽竈神社標柱

写真13 鹽竈神社標柱

 

 説明板によると、この標柱は国幣中社列格50周年を記念して大正13年(1924)に募金により建てられたもので、最初は宮町の旧大河岸橋(常盤橋)の脇にありました。

 

 ところが、昭和40年(1965)に水路工事のために撤去されてしまいます。

 

 しかし、「道そのものが博物館」というコンセプトを打ち出した塩竈市によってここに再設置されたのです。

 

 「道そのものが博物館」というのは良いですねえ。

 

 なるほど、塩竈神社へ向かう道はとても雰囲気が良いです。

 

 ちなみに、「鹽竈神社」は難しい漢字ですが、自治体名の表記は「塩竈市」です。

 

 でも、JRの駅名を含め、一般的には「塩釜」と書かれることが多いですよね。

 

 「塩」に関しては、「鹽」を現行の「塩」で表記しても字義が同じなので問題ありません。

 

 ただ、「釜」に関しては「竈」とは字義が異なりますので、塩竈市役所が作成する公文書では「塩竈市」と記しますが、市民の利便性を考慮し、他の役場や市民が記す場合は「塩釜市」と書いても、塩竈市役所は「ま、いいか」としています。

 

 おっと、ここで選択を迫られました。

 

鹽竈神社の3つの参道

写真14 鹽竈神社の3つの参道

 

 どこをセレクトしましょうか。

 

 もちろん東参道です。

 

 別に私が惰弱だからとかそういうわけではなく、ルート的に素直なので「ゆるやかな石畳の坂」である東参道を選びます。

 

 お、東参道の鳥居がありました。

 

東参道の鳥居

写真15 東参道の鳥居

 

 実は私は「額マニア」なのです。

 

神社額

写真16 神社額

 

 それはそれとして、志波彦神社と鹽竈神社が並んで記されていますが、この理由についてはまた後でお話しします。

 

 石段を登り始めます。

 

石段

写真17 石段

 

 どうやらここにはかつて法蓮寺というお寺があったのですね。

 

法蓮寺説明板

写真18 法蓮寺説明板

 

 廃寺好きにはたまらないです。

 

 とか言ったら、お寺さんからすると「何か縁起の悪いやつだなあ」とか思われるかもしれませんね。

 

 明治の最初の頃に国家は神社を国の信仰の柱にしようと決め、「廃仏毀釈(はいぶつきしゃく)」というのが生じて、そのあおりでその頃全国のお寺の相当数が潰れているのです。

 

 ところで、奥州にも「奥州名所図会」という地誌があるんですね。

 

 今度探してみます。

 

 さて、石段は少しずつ続いて行きます。

 

続く石段

写真19 続く石段

 

 じわりじわりと、意外とこういうのって疲れるんですよね。

 

さらに続く石段

写真20 さらに続く石段

 

 入口の鳥居から10分ほど登って、大きな鳥居と「鹽竈神社博物館」の看板が現れました。

 

鹽竈神社博物館の看板

写真21 鹽竈神社博物館の看板

 

 そしてその右手に博物館があります。

 

鹽竈神社博物館

写真22 鹽竈神社博物館

 

 入館料は大人200円。

 

 残念ながら館内は撮影NGなので写真は撮れません。

 

 なぜかまず2階に行きたくなりました。

 

 さすが鹽竈神社の博物館だけあって、2階部分は「塩の博物館」のようになっており、海水から食塩を作る方法などが紹介されています。

 

 魚類や動物のはく製や骨格も展示されており、オサガメは1.2m以上になるそうですが、甲羅だけで2.56mのもいたそうです。

 

 3メートルある亀!

 

 怖い半面、それだけ大きければ竜宮城に行くのにも友達を誘って一緒に乗せてもらえますね。

 

 でもイケメンを連れて行ったら乙姫様は多分そっちを選ぶことになり、自分は「下僕ポジション」に甘んじることになると思います。

 

 おや、屋上に上がれるようなので行ってみましょう。

 

 ちょっとした展望スペースになっていますね。

 

 海の方を見ます。 

 

鹽竈神社博物館の屋上から太平洋方面を見る

写真23 鹽竈神社博物館の屋上から太平洋方面を見る

 

 今は海は少ししか見えませんが、明治時代の地図を見ると塩竈神社がある丘のすぐ麓まで海が迫っていたんですよ。

 

 少し角度を変えて市街地。

 

市街地を見る

写真24 市街地を見る

 

 反対方向に行って、境内を見ます。

 

並ぶ鳥居

写真25 並ぶ鳥居

 

 左手の鳥居が塩竈神社の鳥居で右手が志波彦神社の鳥居です。

 

 志波彦神社は社殿も少し見えていますね。

 

志波彦神社境内を眺める

写真26 志波彦神社境内を眺める

 

 館内に戻ります。

 

 1階では昨今の刀剣ブームを反映してか、刀の展示が充実しています。

 

 主として江戸期のものですが、もう少し古いものもあり、戦国期に使われていたとんでもなく大きい「大太刀」を見ると、どうやったらこんなものを振り回せるのかなと不思議になります。

 

 私は少し居合をやったことがあって模造刀も持っているため、刀を振る感覚はなんとなく分かるのですが、これは一体どうやって取り回すのでしょうか。

 

 大太刀の演武があれば見てみたいです。

 

 伊達藩4代綱村の鎧も展示してありますよ。

 

 あとは古文書関係ではかなり貴重なものがあり、南北朝時代の以下の3点が展示してあります。

 

  • 文和5年(1356) 斯波直持奉加状
  • 延文5年(1360) 吉良貞経願文
  • 延文6年(1361) 斯波直持奉書

 

 斯波直持とか吉良貞経とか、このあたりは「奥州南北朝マニア」であればたまらないと思いますので、是非一度訪れてみてくださいね。

 

鹽竈神社博物館情報

写真27 鹽竈神社博物館情報

 

 時刻は9時半。

 

 それではまずは志波彦神社から参拝してみましょう。

 

【参考資料】

  • 現地説明板

 

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【1日目】
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