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『群書類従』の塙保己一が篤く信奉した平河天満宮

最終更新日:2016年12月21日

 

平河天満宮概要

 

ふりがな ひらかわてんまんぐう
通称 平河天神
住所 東京都千代田区平河町1-7-5

祭神
  • 菅原朝臣道眞公(すがわらのあそんみちざねこう)
相殿
  • 誉田別命(ほんだわけのみこと)
  • 徳川家康公(とくがわいえやすこう)
境内神社
  • 平河稲荷神社
  • 三殿宮(塩神社・大鳥神社・浅間神社の合祀)
創建 文明10年(1478)6月25日
創建者 太田道灌
史跡・文化財指定
公式サイト

 

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第1回 探訪記録

 

探訪年月日 2011年9月22日(木)
天候 曇り
探訪ルート 東京都千代田区立四番町図書館 → 平河天満宮 → 山王日枝神社 → 今井城 → 赤坂氷川神社 → 久國神社
同道者 なし

 

ちょっと苦手な境内だった・・・

 

 東京都千代田区立四番町図書館で千代田区の郷土資料を調べた後は、「百舌」で辛みそつけ麺を食べ、午後からは神社をめぐります。

 

 南に針路を取り、地下鉄の半蔵門駅の上を通って、平河天満宮に来ました。

 

平河天満宮

写真1 平河天満宮

 

 境内に入って右手には、境内神社の三殿宮があります。

 

三殿宮

写真2 三殿宮

 

 三殿宮は、大鳥神社(祭神日本武尊命)、塩神社(祭神豊斟渟神)、浅間神社(祭神木花開耶姫命)を合祀したものです。

 

 塩神社の豊斟渟神(とよくむぬのかみ)は、あまり聞きなれない神様ですが、『日本書紀』において、天地開闢の後、国常立尊、国狭槌尊についで3番目に生まれたとされる神様です。

 

 一方、拝殿に向かって左側には平河稲荷神社があります。

 

平河稲荷神社

写真3 平河稲荷神社

 

 稲荷神社はどこの神社に行っても境内神社として祀られていることが多いですね。

 

 そして中央奥を見ると、平河天満宮の拝殿が見えます。

 

平河天満宮社殿

写真4 平河天満宮社殿

 

 江戸城主太田道灌は、菅原道真と親しく接見した夢を見た翌日、ある人物から菅公自筆の画像を贈られたことにより、昨夜の夢は霊夢だと感激し、江戸城本丸北側の梅林坂上に江戸城の守護神として菅公を祀る社を創祀しました。

 

 それが平河天満宮の始まりで、文明10年(1478)6月25日のことです。

 

 現在でもその近くには平川門や平川濠、天神濠があります。

 

 その当時は平河天満宮は「菅丞相祠堂」や「菅丞相之霊廟」と呼ばれ、堂の前には梅や柳や松の木が何百株と植えられていました(『梅花無尽蔵』)。

 

 天正18年(1590)、徳川家康が江戸城に入ると、本丸修築のため平河門外に移り、さらに慶長12年(1607)、二代将軍秀忠が江戸城を増築した際に、現在地に移ってきました。

 

 そのとき、ここの地名も平河町と名付けられました。

 

平河天満宮社殿

写真5 平河天満宮社殿

 

 平河天満宮は、歴史マニアであればお世話になっている方も多いはずの『群書類従』を著した塙保己一が篤く信奉していた神社で、高野長英も良く訪れていたそうです。

 

 ところで、ここ平河天満宮は、来てみたら私にとってはちょっと苦手な場所でした。

 

 というのは、何と境内が喫煙所になっているのです。

 

 最近では会社もビル自体が禁煙のところが多くなり、町も路上禁煙だったりするので、愛煙家の方が一息つける場所が限られてきています。

 

 そういう愛煙家のためのスペースだと思いますが、境内がタバコ臭いことに関して神様はどう思っているのか・・・

 

 でも後から知った話では、何と稲荷神社は煙草屋の神様でもあったのです(『「日本の神様」がよくわかる本』)。

 

 さすが稲荷神社、商売に関することであれば何でもありですね。

 

平河天満宮鳥居

写真6 平河天満宮鳥居

 

 というわけで、あまり長居ができないので次の目的地、山王日枝神社へ行きましょう。

 

【参考資料】

  • 現地説明板
  • 『東京都神社名鑑 上巻』 東京都神社庁/編 1986年
  • 『日本書紀(上) 全現代語訳』 宇治谷孟/訳 1988年
  • 『「日本の神様」がよくわかる本』 戸部民夫/著

 

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平河天満宮

山王日枝神社

 

 

 

 

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