信玄の帰依篤く織田に抗じ焼身した快川和尚の寺・恵林寺

最終更新日:2015年5月16日

 

前回の記事はこちら

 

 躑躅ヶ崎館跡を探訪した後、露天風呂を堪能し、美味しいお昼も食べることができたので、これから武州八王子へ帰りますが、途中粟村さんのお薦めのお寺を探訪しつつ帰ることにします。

 

 

探訪データ
探訪年月日 2014年10月12日(日)
天候 晴れ
同道者 粟村さん
探訪ルート 【10月11日】 岩殿城跡 → 要害城跡 → 新府城跡
【10月12日】 甲府城跡 → 躑躅ヶ崎館跡 → 恵林寺 → 雲峰寺 → 景徳院

 

乾徳山恵林寺で初めて信玄の墓に参拝

 

 まず最初にやってきたのは、甲州市塩山にある臨済宗妙心寺派・乾徳山恵林寺(えりんじ)です。

 

 車を降りて歩きだし、黒門をくぐると長い参道が続きます。

 

 参道沿いには、昔はいくつかのお土産物屋さんがあったようですが、現在はオープンしているお店はほとんどないようです。

 

 参道を歩いていくと、正面に恵林寺のシンボルの一つである、国の重要文化財・四脚門(通称赤門)があるのですが、残念ながら現在は改修中でシートが被されていました。

 

 赤門の横を通りさらに進むと、今度は県指定文化財である三門があります。

 

恵林寺三門

写真1 恵林寺三門

 

 何やら白い文字で漢字が書かれていますが、読み下すと、「安禅必ずしも山水をもちいず 心頭滅却すれば火もおのずから涼し」となります(恵林寺のパンフレット参照)。

 

 天正10年(1582)、織田の軍勢は破竹の勢いで甲斐に侵攻しましたが、そのとき恵林寺には武田信玄が美濃の崇福寺から呼び寄せ、また深く帰依していた快川和尚がいました。

 

 快川はこのとき、信長に敵対した六角義定(佐々木次郎)を匿っていたのですが、織田軍から要求された義定引き渡しを拒否し、それにより快川らは三門に押し込められて火を掛けられてしまったのです。

 

 上記の言葉は、そのときの快川の遺偈(ゆいげ)と言われています(違うという説もあるようです)。

 

 快川火定のシーンは、よくドラマなどでも出てくるので知っている方も多いと思います。

 

 私も高校生の時に吉川英治の太閤記を読んで感銘を受けたのを覚えています。

 

 なお、伊達政宗の師匠である虎哉宗乙(こさいそういつ)は、快川の弟子です。

 

 三門をくぐると、夢窓国師・快川和尚・末宗和尚の三像を安置した開山堂が建っています。

 

恵林寺開山堂

写真2 恵林寺開山堂

 

 開山堂の後ろには本堂が控えていて、中は見学ができるようになっており、本堂と宝物館の入館券をセットで買うと700円です。

 

 しかも本堂に入ると、大きく「撮影可」と掲示されており、写真は撮り放題です。

 

恵林寺本堂内

写真3 恵林寺本堂内

 

 実は恵林寺にはかなり前に、妻と娘と来たことがあったのですが、そのときはなぜか写真も撮っておらず、詳しいことは憶えていないのです。

 

 そのときは武田信玄の墓があるということを聴いて来たのですが、事前に調べてこなかったので結局見つけられませんでした。

 

 今日知ったのですが、武田信玄の墓は、本堂にお金を払って入らないと参拝できないようになっているのですね!

 

武田信玄墓

写真4 武田信玄墓

 

 いや、でも念願の信玄の墓に参拝できて良かったです。

 

恵林寺本堂を裏から見る

写真5 恵林寺本堂を裏から見る

 

 信玄以外にも、柳沢吉保夫妻の墓もあります。

 

 さて、次は「戦国歴史博物館 信玄公宝物館」を見学しましょう。

 

 こちらは撮影NGなので、画像はないです。

 

 以前来た時にも見学したのですが、その時は初めて見た実物の「風林火山」の旗に感動して身震いしたことを憶えています。

 

 また、それとともにある種の畏怖の念も覚えました。

 

 孫子の旗を掲げた戦国最強軍団と戦場で相対したような気分になったのです。

 

 敵からしたらかなり怖かったのではないでしょうか。

 

 あ、でも私は武田氏の敵ではありませんよ。

 

 ある種、北条氏の関係者ですが、武田氏も好きです。

 

 ここの宝物館はかなり見応えがあって、ここと先ほどの本堂および信玄の墓の見学を行えば、700円分はペイできます。

 

 2階には信玄の六女で、武田氏が滅亡した後八王子に逃れてきて出家した松姫(信松尼)の自筆の手紙が展示してありました。

 

 私も粟村さんも松姫のファンなので、二人でしげしげと文書を眺めます。

 

 これはかなり貴重なものではないでしょうか。

 

 全国の松姫ファンの方は、ぜひ見学に来ましょう。

 

 あ、八王子のゆるキャラ「松姫マッピー」の応援も宜しくお願いします。

 

 それでは次は、雲峰寺です。

 

 

つづきの記事はこちら

 

【参考資料】

  • 各寺院の現地説明板
  • 各寺院のパンフレット
  • 『古道 古甲州道 古富士道』 府川公広/著・丸岡啓之/監修
  • 『武田氏年表』 武田氏研究会/編 2010年

 

管理人は山梨県内では以下の歴史スポットも訪れています。

 

岩殿城 (大月市) ・・・ 甲斐郡内地方最強の城郭

躑躅ヶ崎館 (甲府市) ・・・ 武田信虎・信玄・勝頼三代の居城

要害城 (甲府市) ・・・ 信玄が生まれた躑躅ヶ崎館の詰城

甲府城 (甲府市) ・・・ 近世甲斐国の統治拠点

新府城 (韮崎市) ・・・ 戦うことなく自落した武田氏城郭の最高峰

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