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小比企村

最終更新日:2016年2月6日

 

 現在の八王子市小比企町と緑町一帯が江戸末期の小比企村で、往古は横山庄に属し、『新編武蔵風土記稿』編さんの時点では、水田よりも陸田が多く、民家が140軒ありました。

 

 『新編武蔵風土記稿』には、地元民の伝えで戦国期には泥沼だったそうなので、村の中央を流れる湯殿川の両岸の氾濫域は、中世までは人が住めない土地であったと想像できます。

新編武蔵風土記稿に見る小比企村

 

 出典は基本的に『新編武蔵風土記稿』からですが、カッコ書きで「図」は、昭和42年に慶友社が発行した『武蔵名勝図会』(植田孟縉/著・片山迪夫/校訂)からの参照、「M39」は明治39年測図の地形図からの参照を示し、その他は典拠を明記しています。

 

 

「国立国会図書館デジタルコレクション」内、
『新編武蔵風土記稿 巻之百三 多摩郡之十五 柚木領 小比企村』を表示

 

分類 名称 概要 現在の名残
小名 上組  
中組  
杉ノ下  
坂下  
中居  
竹ノ内  
時田    
長作    
江田原    
山川 山田川  
湯殿川  
橋梁 木ノ根橋 字長作にあり  
月見橋 字赤根。源頼朝が月見をした伝承あり  
大橋 字内手にあり 現在も同名の橋あり
板橋 字稲荷前にあり  
神社 白山社 除地。字中居 稲荷社に合祀(『東京都神社名鑑』)
稲荷社 除地。小名時田にあり 白山社・八幡社・鈴鹿社・白旗社を合祀(『東京都神社名鑑』)
八幡社 社地。字八幡森 稲荷社に合祀(『東京都神社名鑑』)
鈴鹿社 字内手にあり。社地 稲荷社に合祀(『東京都神社名鑑』)
山王社 字山王森にあり。社地
白旗社 字上組にあり。社地 稲荷社に合祀(『東京都神社名鑑』)
寺院 萬福寺 字長作にあり。新義真言宗。八幡村寶性寺末。摩尼山  
長慶寺 除地。字竹内にあり。臨済宗。廣園寺末。小比企山
大林寺 除地。字中居にあり。曹洞宗。館村龍見寺末。藥王山。  

 

小比企村の明治以降の沿革

 

  • 明治11年(1878)7月22日に制定された郡区町村編制法により神奈川県所属となる
  • 明治21年(1888)4月25日に公布され翌年4月1日に施行された市制町村制により、片倉村・打越村・西長沼村・北野村・宇津貫村とともに神奈川県南多摩郡由井村を設立
  • 明治26年(1893)4月1日の三多摩の東京府移管により、東京府南多摩郡由井村となる(明治39年時点で由井村役場は旧片倉村内の現片倉駅の南付近にあった)
  • 昭和18年(1943)7月1日の東京都制施行により、東京都南多摩郡由井村となる
  • 昭和30年(1955)4月1日、横山村・元八王子村・恩方村・川口村・加住村とともに八王子市に編入
  • 平成27年(2015)4月1日、八王子市は都内初の中核市となる
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