◆日本史大戦略◆ 西関東・北東北の史跡を踏査し歴史を考察!

六国史・古事記・風土記・旧事紀のレビュー&おすすめ

六国史

 

 六国史(りっこくし)とは国家が編纂・認定した日本の正史(公の見解により記された歴史書)で、

 

  • 日本書紀(にほんしょき)
  • 続日本紀(しょくにほんぎ)
  • 日本後紀(にほんこうき)
  • 続日本後紀(しょくにほんこうき)
  • 日本文徳天皇実録(にほんもんとくてんのうじつろく)
  • 日本三代実録(にほんさんだいじつろく)

 

 の6書のことを言います。

 

 最後の『日本三代実録』は、清和・陽成・光孝天皇の御代の歴史を記しており、仁和3年(887)8月で終わっているので、六国史を読むことによって日本国家の黎明から9世紀後半までの歴史が分かるわけです。

 

 しかし言わずもがなことですが、国家が書いた本なので、国家に都合が良いように書かれていることを念頭において読まなければいけません。

 

 とくに最初の『日本書紀』に関しては、かなり慎重を期さなければならないですが、熟読することによって真偽が少しずつ分かってきます。

 

 『日本書紀』の内容のほとんどを否定する研究者もいますが、簡単に切り捨てるのではなく、その中に隠された史実の追及は必須で、古代史を研究する上では絶対に必要な書物です。

 

 なお、管理人は最後の2書については、入手しやすい口語訳が出ていないことと、研究の範囲外ということでまだ所蔵していません。

 

 

下の表のタイトルか画像をクリックするとAmazonの詳細ページに飛ぶので、他のレビューも参考にできるかも!


 

日本古典文学大系新装版 日本書紀 上

「巻第一 神代 上」から「巻第十五 清寧天皇 顕宗天皇 仁賢天皇」までを収録。『日本書紀』を原文で読みたいときに便利な本。注や補注も豊富で『日本書紀』の世界に躊躇なく分け入っていける。

著編者 発行元 初版発行年月日
坂本太郎・家永三郎・井上光貞・大野晋/校注 岩波書店 1967年3月31日
1993年9月6日(新装版)
蔵書の版・刷 蔵書の発行年月日 地域
第5刷 1995年10月25日 西日本中心

 

日本古典文学大系新装版 日本書紀 下

「巻第十六 武烈天皇」から「巻第三十 持統天皇」までを収録。『日本書紀』を原文で読みたいときに便利な本。注や補注も豊富で『日本書紀』の世界に躊躇なく分け入っていける。

著編者 発行元 初版発行年月日 蔵書の版・刷 発行年月日 地域
坂本太郎・家永三郎・井上光貞・大野晋/校注 岩波書店 1965年7月5日
1993年9月6日
(新装版)
第3刷 1994年7月5日 西日本中心

 

日本書紀 上 全現代語訳 講談社学術文庫 833

『日本書紀』の現代語訳の決定版。「巻第一 神代 上」から「巻第十八 安閑天皇 宣化天皇」までを収録。

【管理人の思い出】
20歳の頃に古代史の勉強をしようと思い、上下巻を購入。しかしその頃は面白さに気付かず、十数年間、本棚に置かれていたが、30代後半で再び古代史のマイブームが来てから熟読。かなり役に立っている。

著編者 発行元 初版発行年月日 蔵書の版・刷 発行年月日 地域
宇治谷孟 講談社 1988年6月10日 第20刷 1998年2月20日 西日本中心

 

日本書紀 下 全現代語訳 講談社学術文庫 834

『日本書紀』の現代語訳の決定版。「巻第十九 欽明天皇」から「巻第三十 持統天皇」までを収録。

著編者 発行元 初版発行年月日 蔵書の版・刷 発行年月日 地域
宇治谷孟 講談社 1988年8月10日 第17刷 1997年2月20日 西日本中心

 

続日本紀 上 全現代語訳 講談社学術文庫 1030

『続日本紀』の現代語訳の決定版。「巻第一 文武天皇」から「巻第十四 聖武天皇」までを収録。

【管理人の思い出】
30代後半で蝦夷(エミシ)の研究を始めた際に上・中・下巻を同時に購入。蝦夷を研究する場合は必読で、時代はいよいよ奈良時代に突入し、律令国家が蝦夷を征討のターゲットに定める。一般的には、六国史の第2弾である『続日本紀』から記されている内容が史実に近くなると考えられているが、それでも注意して読む必要がある。

著編者 発行元 初版発行年月日 蔵書の版・刷 発行年月日 地域
宇治谷孟 講談社 1992年6月10日 第9刷 1998年9月21日 北海道・沖縄以外

 

続日本紀 中 全現代語訳 講談社学術文庫 1031

『続日本紀』の現代語訳の決定版。「巻第十五 聖武天皇」から「巻第二十九 称徳天皇」までを収録。

【管理人の思い出】
上巻・下巻とともに蝦夷(エミシ)研究でかなり役に立っている。ていうか、この書なしでは蝦夷研究はできない。奈良時代の真っただ中、律令国家と蝦夷との確執がさらに深まっていく様子が分かる。

著編者 発行元 初版発行年月日 蔵書の版・刷 発行年月日 地域
宇治谷孟 講談社 1992年11月10日 第21刷 2008年12月1日 北海道・沖縄以外

 

続日本紀 下 全現代語訳 講談社学術文庫 1032

『続日本紀』の現代語訳の決定版。「巻第三十 称徳天皇」から「巻第四十 桓武天皇」までを収録。

【管理人の思い出】
上巻・中巻とともに蝦夷(エミシ)研究でかなり役に立っている。ていうか、この書なしでは蝦夷研究はできない。朝廷軍はいよいよ阿弖流為(アテルイ)の本拠地・胆沢(岩手県奥州市)への侵攻を目論む。平安京遷都まであと少し。

著編者 発行元 初版発行年月日 蔵書の版・刷 発行年月日 地域
宇治谷孟 講談社 1995年11月10日 第2刷 1996年1月12日 北海道・沖縄以外

 

日本後紀 上 全現代語訳 講談社学術文庫 1787

『日本後紀』の現代語訳の決定版。「巻第一」から「巻第十三」まで(すべて桓武天皇)を収録。

【管理人の思い出】
この書も他の六国史と同様、蝦夷(エミシ)研究でかなり役に立っている。阿弖利(流)為(アテルイ)と母礼(モレ)が降伏し、律令国家と蝦夷との関係は新たなる局面に移る。

著編者 発行元 初版発行年月日 蔵書の版・刷 発行年月日 地域
森田悌 講談社 2006年10月10日 第2刷 2007年3月12日 北海道・沖縄以外

 

日本後紀 中 全現代語訳 講談社学術文庫 1788

『日本後紀』の現代語訳の決定版。「巻第十四」から「巻第二十四」まで(平城天皇・嵯峨天皇)を収録。

【管理人の思い出】
この書も他の六国史と同様、蝦夷(エミシ)研究でかなり役に立っている。朝廷は陸奥国に和我(北上市周辺)・薭縫(花巻市周辺)・斯波(紫波町周辺)の3郡を置き、爾薩体(二戸地方・堀野遺跡)・幣伊(岩手県沿岸部)を攻撃。「三十八年戦争」が終結する。

著編者 発行元 初版発行年月日 蔵書の版・刷 発行年月日 地域
森田悌 講談社 2006年11月10日 第1刷 2006年11月10日 北海道・沖縄以外

 

日本後紀 下 全現代語訳 講談社学術文庫 1789

『日本後紀』の現代語訳の決定版。「巻第二十五」から「巻第四十」まで(嵯峨天皇・淳和天皇)を収録。

【管理人の思い出】
この書も他の六国史と同様、蝦夷(エミシ)研究でかなり役に立っている。朝廷に帰服した俘囚(ふしゅう)と呼ばれる蝦夷たちの新たなるドラマが始まる。

著編者 発行元 初版発行年月日 蔵書の版・刷 発行年月日 地域
森田悌 講談社 2007年2月10日 第1刷 2007年2月10日 北海道・沖縄以外

 

続日本後紀 上 全現代語訳 講談社学術文庫 2014

仁明天皇一代の歴史について記述された『続日本後紀』の現代語訳の決定版。「巻第一」から「巻第十」までを収録。

著編者 発行元 初版発行年月日 蔵書の版・刷 発行年月日 地域
森田悌 講談社 2010年9月13日 第3刷 2013年12月9日 北海道・沖縄以外

 

続日本後紀 下 全現代語訳 講談社学術文庫 2015

仁明天皇一代の歴史について記述された『続日本後紀』の現代語訳の決定版。「巻第十一」から「巻第二十」までを収録。

著編者 発行元 初版発行年月日 蔵書の版・刷 発行年月日 地域
森田悌 講談社 2010年10月12日 第3刷 2014年2月10日 北海道・沖縄以外

 

古事記

 

古事記 上 全訳注 講談社学術文庫 207

古事記の訳本のベストセラー。発売から三十数年経っているが、まだ書店に並んでいるのが人気の証。

著編者 発行元 初版発行年月日 蔵書の版・刷 発行年月日 地域
次田真幸 講談社 1977年12月10日 第58刷 2009年4月15日 北海道・沖縄以外

 

古事記 中 全訳注 講談社学術文庫 208

古事記の訳本のベストセラー。発売から三十数年経っているが、まだ書店に並んでいるのが人気の証。

著編者 発行元 初版発行年月日 蔵書の版・刷 発行年月日 地域
次田真幸 講談社 1980年12月10日 第41刷 2004年6月21日 北海道・沖縄以外

 

古事記 下 全訳注 講談社学術文庫 209

古事記の訳本のベストセラー。発売から三十数年経っているが、まだ書店に並んでいるのが人気の証。

著編者 発行元 初版発行年月日 蔵書の版・刷 発行年月日 地域
次田真幸 講談社 1984年7月10日 第49刷 2009年4月15日 北海道・沖縄以外

 

風土記

 

和銅6年(713)5月2日、朝廷は諸国に対して、後世に「風土記」と呼ばれる地誌の作成を命じた。完成した書物のほとんどは現存していないが、下表の5ヶ国の風土記が全文あるいは一部分残っている。

 

出雲国風土記 講談社学術文庫 1382

現存する5ヶ国の風土記のうち、唯一全文が残っているのは出雲国のみ。

著編者 発行元 初版発行年月日 蔵書の版・刷 発行年月日 地域
荻原千鶴 講談社 1999年6月10日 第16刷 2008年9月19日 島根県東部(旧出雲国)

 

常陸国風土記 講談社学術文庫 1518

常陸国風土記は、全文が残っているわけではないが、比較的残りが良い。本書ではヤマトタケルのことを「倭武天皇」と記し、天皇として扱っているのが注意をひかれる。

著編者 発行元 初版発行年月日 蔵書の版・刷 発行年月日 地域
秋本吉徳 講談社 2001年10月10日 第9刷 2010年1月20日 茨城県(旧常陸国)

 

播磨国風土記

播磨国風土記を訓読と原文で掲載し、補注も豊富。

著編者 発行元 初版発行年月日 蔵書の版・刷 発行年月日 地域
沖森卓也・佐藤信・矢嶋泉/編著 講談社 2005年10月5日 第3刷 2008年11月10日 兵庫県南西部(旧播磨国)

 

豊後国風土記 肥前国風土記

現存する5ヶ国の風土記のうち、一番残りの悪い豊後と肥前の風土記を合冊。訓読と原文を載せ補注も豊富。

著編者 発行元 初版発行年月日 蔵書の版・刷 発行年月日 地域
沖森卓也・佐藤信・矢嶋泉/編著 講談社 2008年2月5日 第2刷 2008年11月10日 宇佐市と中津市を除く大分県(旧豊後国)・佐賀県および対馬市と壱岐市を除いた長崎県

 

旧事紀

 

『旧事紀』(くじき)とは、『先代旧事本紀』(せんだいくじほんぎ)のことで、「巻第十 国造本紀」は、国造研究の基礎史料となっています。

 

先代旧事本紀 訓註

新人物往来社から発刊されたが入手困難になったため批評社から再発。原文と訓注を載せ、解説も施してある。

著編者 発行元 初版発行年月日
大野七三/校訂 批評社 2001年3月10日
蔵書の版・刷 発行年月日 地域
第3刷 2003年2月10日 宮城県から九州まで
スポンサードリンク



 

ご意見・ご感想は、稲用章

inayouアットマークa.email.ne.jp

までお願いします。

 




関連ページ

日本人のルーツ本のレビュー&おすすめ
東京を始めとして埼玉・群馬・神奈川を含む西関東地方および岩手・青森の原始・古代・中世・近世の歴史を紹介。
〜城・館・古墳・古道・官衙・国分寺・神社・寺院・民俗・エミシ・糠部南部氏・戦国北条氏〜
旧石器時代本のレビュー&おすすめ
東京を始めとして埼玉・群馬・神奈川を含む西関東地方および岩手・青森の原始・古代・中世・近世の歴史を紹介。
〜城・館・古墳・古道・官衙・国分寺・神社・寺院・民俗・エミシ・糠部南部氏・戦国北条氏〜
縄文時代本のレビュー&おすすめ
東京を始めとして埼玉・群馬・神奈川を含む西関東地方および岩手・青森の原始・古代・中世・近世の歴史を紹介。
〜城・館・古墳・古道・官衙・国分寺・神社・寺院・民俗・エミシ・糠部南部氏・戦国北条氏〜
弥生時代本のレビュー&おすすめ
東京を始めとして埼玉・群馬・神奈川を含む西関東地方および岩手・青森の原始・古代・中世・近世の歴史を紹介。
〜城・館・古墳・古道・官衙・国分寺・神社・寺院・民俗・エミシ・糠部南部氏・戦国北条氏〜
蝦夷(エミシ)・アイヌ本のレビュー&おすすめ
東京を始めとして埼玉・群馬・神奈川を含む西関東地方および岩手・青森の原始・古代・中世・近世の歴史を紹介。
〜城・館・古墳・古道・官衙・国分寺・神社・寺院・民俗・エミシ・糠部南部氏・戦国北条氏〜
中世城郭・近世城郭および合戦本のレビュー&おすすめ
東京を始めとして埼玉・群馬・神奈川を含む西関東地方および岩手・青森の原始・古代・中世・近世の歴史を紹介。
〜城・館・古墳・古道・官衙・国分寺・神社・寺院・民俗・エミシ・糠部南部氏・戦国北条氏〜